安易なLED交換に潜む「火災リスク」

「工事不要」という言葉の裏にある、メーカーも警告する重大な危険性をご存知ですか?

STEP 01:現在の状態

従来の蛍光灯回路

長年使用されてきたグロースターター式の回路です。内部には「安定器」があり、電圧を調整して点灯させます。

チェックポイント: 日本照明工業会では、設置してから10年を「適正交換時期」、15年を「耐用の限度」としています。見た目に異常がなくても内部の劣化は進んでいます。
従来の蛍光灯回路図

図1:安定器を介した標準的な回路

STEP 02:安易な交換

「工事不要」LEDランプの罠

市販のLEDランプには「照明器具はそのままで取り付け可能」と表記されているものが多くありますが、これこそが事故の入り口です。

火災事故例

実際の焼損事故例(安定器の過熱によるソケット溶融・発火)

大手メーカー(パナソニック等)の警告

照明器具に内蔵された「安定器」は蛍光灯専用の部品です。ここにLEDを装着すると、本来不要な装置に電気が流れ続け、異常発熱や発火を招く恐れがあります。

特に寿命を過ぎた古い器具への装着は、火災事故のリスクを飛躍的に高めます。パッケージに「交換できる」と書かれていても、実際には危険なケースが多発しています。

危険な回路図

図2:不要な安定器に過負荷がかかり続ける危険な状態

STEP 03:プロによる安全対策

バイパス工事(直接配線)

電気工事士が「安定器」と「グロー」を回路から完全に切り離し、電源を直接LEDランプへ供給する正しい施工です。

  • 火災の火種となる「安定器」を完全に切り離し
  • 無駄な電力をカットし、最大の省エネ効果を発揮
  • 10年後、20年後まで安心して使える高い安全性
バイパス工事の安全な回路図

図3:不要な部品を排除した、クリーンで安全な回路

結論:LED化は「電気工事士」にご相談ください

古い照明器具に無理にLEDを付けるのは、古い車に無理やりジェットエンジンを積むようなものです。
安全な施工で、大切な住まいと家族を守りましょう。